【感想】野ブタ6話。とマインドフルネス瞑想
最近、マインドフルネス瞑想に興味があります。
近年注目を浴びてますよね。
かじり始めたばかりでそんなに詳しくないですが、ふと野ブタ6話を見て通じるところがあるなぁと思いました。
野ブタ、人気ですね。視聴率も結構良いみたいです。
大人になってこうして見返しても感慨深いものがあります。
15年前のドラマですが、色褪せることなく視聴者に感じさせるものがある証拠だと思います
今回は彰にスポットライトを当てた話でした。
飄々として悩みと無縁そうな彰ですが、学校の進路希望調査とタイミング同じくして、父に会社を継ぐことを迫られ反発する‥
偶然野ブタの作ったブタのキーホルダーが人気を博したことをきっかけに、ちょっとした商売に打ち込む三人。
修二はパクリの登場にムカつきさらなるアップデートと勝ちにこだわります。
野ブタは一度人気を博した時点で、張り合うことはせず誰かの"大切"になったことで満足します。
そして彰は野ブタへの恋心を自覚したため、一緒に過ごせることに満足している様子。
「(ペンキを)かけてもらって良かった。だって次にいけるから」
今回印象に残ったシーンは、改良した野ブタキーホルダーが不人気で苛立つ修二と彰に対する野ブタです。
特に修二は、自分たちのアイデアや頑張りが犯人による工作で無碍にされていることに苛立ちを覚えています。
しかし野ブタはそんな苛立ちとは上手く切り離されて、これまででも充分誰かの願いになったことや、自分たちが一生懸命頑張った過程を重視しています。
野ブタはとてもマインドフルである、と言えるのではないでしょうか。
マインドフルネス瞑想の中核の一つは、「自分に意識を向ける」ということです。
自分と向き合い、自分を知るからこそ、扱いがたい感情や問題に直面しても動じず適切に対処できるということらしいです。
野ブタは凄惨ないじめにトラウマチックな養父との思い出など、ヘビーな経験をしています。
いじめやネガティブな体験は無いに越したことはない‥のですが、ある種の必要悪でもあると、私は思っています。
辛い局面に陥ると、人は自分を責めずにはいられません。たとえ自分に非がなくとも。
「どこが悪かったんだろう」
「もっと上手く立ち回れたらいいのに」
と。
辛くて辛くて、答えのない自分との対話から抜け出せなくなって、
でもそれが自分と向き合う"マインドフルネス瞑想"と近い効果があるのでは、なんて私は思います。
だから辛い出来事を乗り越えた時に人は成長するのだと思います。
私も長くはない人生の中で、人並みに辛い体験や悲しい思いをしてきました。
その都度ネガティブな感情に囚われています。
でもいつか笑顔を取り戻せる日が来るものです。
明けない夜はない、というやつです。
もし今ネガティブに支配されている真っ只中ならこの言葉は何の薬にもならないかもしれませんが。
そのネガティブはあなたとは切り離されたところにあって、いつの日か適切な距離で付き合える日が来ます。
辛いことも無視せず、張り合わず、ただそこのあるものなんだと上手く付き合ってみるのはいかがでしょうか。