【感想】ランウェイで笑って
アニメ『ランウェイで笑って』の感想です。
ネットの評価で良いらしいというのは知っていたのですが、ファッションショーとかデザイナーってあまり興味がなかったので、そんな期待はせずに。
コロナによる外出自粛のおかげで時間はあるので、見た次第です。
はい、めちゃくちゃ良かったです☺️
ストーリーはボーイミーツガール。
ハイパーモデルに憧れポテンシャルもあるが、身長だけが足りない千雪と、
デザイナーを目指しているが貧乏で諦めていた育人の成長の物語です。
私はそもそもモデルもデザイナーも詳しくなかったし特に興味もありませんでした。
モデルってあの短いランウェイを一往復するだけで数百万も貰える、なんて聞いたことがあるので、ちょっと怪訝な思いがあったくらいでしょうか。
いわゆる主人公最強設定な部分があります。
千雪も育人も、そして心というモデル兼デザイナーの女の子も、みなすごいポテンシャルを秘めています。
物語冒頭では育人がデザインした服で千雪がとてつもないオーラを発揮しまずワクワクさせてくれます。
中盤では二人の成長を描くため、ライバルや目標となる人物も登場し、挫折やもどかしさを感じさせます。
終盤では大学の文化祭でファッションショーに出場するのですが、特に10話の育人の晴れ舞台は感動し涙が溢れました。
もう一人キーとなる人物が、心という女の子です。
身長181cmあり、スタイルや着こなしも抜群の天才的なモデルです。
しかし心本人は引っ込み思案でモデルに積極的でなく、むしろデザイナー志望です。
モデルへ強い熱意はあるが身長が足りず不利な千雪と、
モデルの才能があるのにモデルを目指していない心という二人の対比。
育人は才能も熱意もあるがまだまだ粗削り、しかし家庭環境も相まって一意専心できないもどかしさがあります。
私が詳しくないだけで語るまでもないですが、モデルもデザイナーもとても厳しい世界です。
素人の私にはどう努力すればいいのかも、何が評価されるのかも分からない未知の世界です。
育人や千雪たちはこの厳しい世界で報われない思いや挫折に何度も浸り、それでも時に周囲の人も視聴者もハッとさせてくれる瞬間を魅せてくれます。
ランウェイでは本来笑うことはNGだそうです。
それでも『ランウェイで笑って』では、育人と千雪の成長した姿を、二人の行く末に魅せられたい思いが溢れてきます。